読書指導

少人数のグループに分かれ、既習の読む技術を実際の読書に応用する時間で、綿密な計画に沿って指導がなされます。能力や必要としている支援に合わせた個別指導および同じレベルの児童数人をまとめての指導が実施されています。ここで教師は、「読み」に関するカリキュラムで学んだ知識やスキルを応用させながら、テキストを読み進める練習をします。さらにレベルの高い読み物を自力で読む力を児童につけさせることが目的です。

児童は文章の仕組みや英語の文字についての理解が進み、また文章を聞いたり話したりする経験が蓄積され始めると、読み方の指導を通じてさらに大きく力をつけます。例えばこの時間は学習の進度に合わせた教材を用いながらフォニックスの練習をする非常に良い機会となります。フォニックスの練習時、教師は児童が自ら単語を分析して発音し、文章の意味の理解につなげていくのを手伝い促進させる役割を担います。

読み方の練習がスムーズに進むには、教師が学習の目標とセッションの目的を明確にさせることが重要です。初心者の段階ではフォニックスを用いることや単語を認識することに重点が置かれますが、段階が進むにしたがって、内容の理解が重要となります。セッションの焦点をどこに定めるかを計画段階できちんと判断する必要がありますが、その判断材料として児童が何を知っていて何ができるかをよく見極めることが大切です。

各セッション内で個々の児童の必要性や目標とするレベルを的確に定めた上で指導されるべきですが、それには当該児童のフォニックス学習の進度をきちんと把握しておく必要があり、普段からよく児童を観察することが大いに役立ちます。

教師は教える内容を確定する際、児童の力をおおよそ次のような四つのタイプに分類することから始めます。

  • 理解力はあるが単語認識力に欠ける
  • 単語認識力はあるが理解力に欠ける
  • 単語認識力と理解力の双方に欠ける
  • 単語認識力と理解力の双方に優れている

理解力はあるが単語認識が苦手な児童は、フォニックスの知識を強化し、それを実践に応用させることが必要となります。反対に単語認識力はあっても理解力に欠ける児童の場合は、意味の部分に狙いが定められます。

また教材の選択も非常に重要なテーマです。児童に負担とならないよう、現在のレベルにあった教材を用いて新しいスキルを練習するのが望ましいでしょう。また内容的にも、子どもの年齢や能力、関心や周辺環境に合わせて興味を引くものを選択します。例えば英語を習い始めたばかりの子どもにとって、読みのルールを分析することに問題はなくても、英単語に親しんでいないために、理解面では思うように進まないかもしれません。

この時間は教師にとっても児童にとっても、個別にカスタマイズされた読みの練習が行える非常に貴重なチャンスです。優れた計画を立てれば、費やした時間に見合う好結果が得られるでしょう。

 

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